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歯科口腔外科・口腔インプラント科の対象疾患と診療内容9〜14

 胎児がお腹のなかで成長するとき、顔は左右から伸びるいくつかの突起が癒合することによってつくられています。しかし、この癒合がうまくいかないと、その部位に裂け目が残ってしまいます。その結果として、唇が割れた口唇裂や、口蓋が裂けて口腔と鼻腔がつながっている口蓋裂が発生します。これらの異常の発生する頻度は、日本人では約500人の出産に1人の割合です。
 審美的な障害や哺乳あるいは摂食障害、また発音障害などがみられます。また手足や耳の形態異常、ヘルニアや心臓の形態異常を合併することもあります。口蓋裂では口腔と鼻腔とが交通しているため鼻咽腔が食物で汚染され、二次的に扁桃炎や中耳炎をおこしやすくなります。
 出産直後から成人するまでの長期間にわたる、一連の治療が必要となります。それには口腔外科、矯正歯科、小児歯科、耳鼻咽喉科、小児科、言語治療、一般歯科などによる総合治療が必要です。口蓋裂児ではミルクを上手に飲んだり、顎の正常な発育を促すためのホッツ床という装具(プレート)を生後可及的早期に作成し口腔に装着します。
 口唇裂を閉鎖する形成手術の時期は、抵抗力のできる生後3〜4か月、体重6kgが目安とされています。一方、口蓋裂では言葉を覚え始める1歳半から2歳ごろに口蓋形成術を行なうのが理想的です。手術後は正しい発音ができるように言語治療を行ないます。

(1) 顎関節症
 耳の穴の直ぐ前に顎を動かす顎関節があります。この顎関節の痛み・雑音、開口障害、顎を動かす筋肉の痛みなどの症状を生じた疾患を顎関節症といいます。習癖や噛み合わせの異常などにより、顎の異常な運動が繰り返されると顎関節の骨、関節円板(上下顎の骨の間にある軟骨のクッション)、筋肉などに障害を生じます。
 単純X線写真やMRI などの検査により診断を行い、治療としては消炎鎮痛薬や筋弛緩薬などの薬物療法、各種のスプリント(コンパクトなマウスピース様のもの) による保存療法を最初に行います。関節円板の位置がずれている時には、徒手的に円板の整位を試みます。これらの治療により症状の改善が得られない時には、関節に注射をして関節腔洗浄などを行います。筋のマッサージや開口訓練等のリハビリを継続的に行うことも治療法の一つです。保存療法が奏効しないものに対しては関節鏡(顎関節用の内視鏡)を用いた手術を行うこともあります。

(2) 顎関節脱臼
 口を過度に開口して口を閉じることができなくなった状態です。下顎の可動範囲を適度に制限している靭帯が異常に引き延ばされます。多くの場合は脱臼を整復して安静を保てば再発することは稀ですが、靭帯が弛緩すると習慣性に顎関節脱臼が生じるようになることもあります。習慣性の顎関節脱臼は手術の適応となります。

 唾液腺は口の中に唾液を分泌する臓器です。耳の下にある耳下腺、顎の下にある顎下腺、舌の下にある舌下腺など3種類の大唾液腺と、口唇や頬粘膜など口の中に散在する小唾液腺があります。ほとんどの唾液は大唾液腺によって作られます。唾液腺の病気の頻度は少ないですが、いろいろな疾患があります。唾液の通る管の中に石ができる唾石症やウィルスや細菌が原因となる唾液腺炎など比較的みられる疾患です。また稀ですが腫瘍ができることもあります。

 中東遠総合医療センターでは他科と協力して診療を行うことが可能であるため、基礎疾患(持病)のあるかたも安心して受診していただけます。簡単な抜歯などの処置であっても基礎疾患のために不安のあるかたは「かかりつけ歯科」にて相談して下さい。処置を御依頼をいただいた場合は、当院にて全身管理のもと抜歯を行うなど必要な後方支援を行います。

 重度の心身障害のため一般の歯科診療所で歯の治療ができないかたの場合、 全身麻酔で眠っていただいている間に歯科治療を行います。原則、紹介元である「かかりつけ歯科」の歯科医師に手術室にお越しいただき、当科と連携して全身麻酔下での治療にあたります。

 障害者、高齢者など自身で口腔の衛生管理ができない患者を介護される家族のかたへ口腔ケアの方法を指導しております。 ご希望のかたは歯科口腔外科外来までお問い合わせください。

歯科口腔外科・口腔インプラント科の対象疾患と診療内容

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