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臨床工学室


臨床工学技士は「医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検」を業とする医療機器の専門医療職です。医師をはじめ、看護師などと共に医療機器を用いたチーム医療の一員として患者さまの生命維持をサポートします。
当院の臨床工学室は、2026年現在、24名(男性17名、女性7名)で構成されており、ME機器管理室、血液浄化センター、手術室、心臓血管内治療センター、体外衝撃波結石破砕室(ESWL)、内視鏡室に分かれ業務を行っています。 夜間、休日は呼び出しにて対応し、24時間オンコール体制となっています。日々進歩する高度医療機器を安全に使用・管理できるように積極的に研修会へ参加するように心がけ、研修医、看護師向けの勉強会も定期的に開催しています。

資格 保有者人数
専門不整脈治療臨床工学技士 2名
専門心・血管カテーテル臨床工学技士 1名
専門血液浄化臨床工学技士 1名
専門手術臨床工学技士 1名
専門内視鏡臨床工学技士 1名
専門呼吸治療臨床工学技士 1名
認定臨床実習指導者 1名
認定血液浄化臨床工学技士 3名
認定医療機器管理臨床工学技士 1名
認定集中治療臨床工学技士 5名
集中治療専門臨床工学技士 1名
心血管インターベンション技師 1名
植込み型心臓不整脈デバイス認定士 1名
3学会合同呼吸療法認定士 4名
透析技術認定士 11名
透析技能検定2級 7名
臨床ME専門認定士 2名
第1種ME技術実力検定 3名
第2種ME技術実力検定 19名

理念

「全ては患者さまのために」を旨に、医療機器の専門家として質の高い医療の提供と医療安全の確保に努めます。

方針

  • 医療機器安全管理責任者の基に、医療機器の安全情報の収集及び保守点検計画を策定し実施し、安全性の確保を図る。

  • 検査、放射線部門を除く医療機器は、基本的に中央管理化し使用効率の向上に努める。

  • 医療機器の使用者に対して、医療機器の安全研修等を行い安全体制の確立に努める。

  • 医療機器からのアプローチにより他職種の医療スタッフとの連携を図り、チーム医療の向上に貢献する。

  • 技術、知識の高度化が進む医療機器に対し怠ることなく研鑽し、よりよい医療の提供ができるよう人材の育成を図る。

学会発表等

開催年 回数 開催年 回数
2007年度 2回 2008年度 1回
2009年度 5回 2010年度 2回
2011年度 1回 2012年度 1回
2013年度 - 2014年度 1回
2015年度 3回 2016年度 1回
2017年度 5回 2018年度 7回
2019年度 1回 2020年度 5回
2021年度 7回 2022年度 6回
2023年度 6回 2024年度 9回
2025年度 7回

緊急呼出対応回数

項目 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
循環器関連 71回 87回 93回 100回 104回
血液浄化 19回 24回 27回 18回 27回
手術 18回 18回 21回 22回 31回
その他ME機器類
(呼吸器・低体温療法等)
17回 20回 17回 27回 26回

管理機器台数

部署 項目(機種) 台数 各部署総数 総数
手術室 手術台 12台 167台 1,594台
無影灯 22台
麻酔器 13台
電気メス 26台
バイポーラ 6台
内視鏡システム 6台
患者加温装置 22台
輸液加温装置 7台
気腹装置 7台
タニケット 4台
顕微鏡 7台
レーザー 3台
超音波メス 6台
自己血回収装置 1台
ダヴィンチXi(セット) 1台
ダヴィンチ(サージョンコンソール) 2台
眼科関連機器 5台
ナビゲーション 4台
手術内映像関連機器 13台
内視鏡 内視鏡スコープ 44台 44台
血液浄化センター 透析用コンソール 48台 72台
透析用コンソール(病棟移動可能) 4台
特殊血液浄化装置 5台
RO装置 1台
透析液供給装置 2台
A原液作成装置 2台
B原液作成装置 2台
Na.K計 1台
体重計 5台
エンドトキシン測定装置 1台
赤外線治療装置 1台
臨床工学室 シリンジポンプ 148台 1,311台
輸液ポンプ 265台
生体情報モニター(セントラル、受信器) 31台
生体情報モニター(ベッドサイド) 207台
生体情報モニター(送信機) 155台
人工呼吸器 30台
ネーザルハイフロー 6台
除細動器 16台
AED 9台
PCPS 2台
IABP 4台
ポリグラフ 3台
スティムレーター 1台
体外式ペースメーカー 6台
3Dマッピング装置 2台
心腔内電位解析装置 2台
閉鎖型保育器 6台
開放型保育器 6台
搬送用保育器 2台
分娩監視装置 11台
低圧持続吸引器 16台
経腸栄養ポンプ 12台
静脈血栓予防装置 73台
心電計 18台
血液凝固計 6台
超音波画像診断装置 69台
患者体温管理装置 2台
吸引娩出器 2台
空気清浄機 18台
離床センサ 97台
真空吸引機 3台
エアロネブ 6台
心拍出量計 7台
パルスオキシメーター 23台
体外衝撃波結石破砕装置 1台
CPM 3台
ジェットネブライザー 37台
吸引装置 3台
紫外線装置 2台
遠心型血液成分分離装置 1台

業務内容

1. ME機器管理業務

今日の医療現場では様々な医療機器が使用されており、それらの医療機器を常に最良の状態で使用できるように年間点検スケジュールを組み保守点検や修理を行っています。
その中でも人工呼吸器、輸液・シリンジポンプ、低圧持続吸引器等は臨床工学室にて中央管理を行うことにより院内の医療機器を効率よく運用し、終業点検を行うことにより常に安全に使用できるように努めています。

輸液ポンプ点検

人工呼吸器始業点検

ME機器稼働率
項目 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
輸液ポンプ 52.1% 77.7% 86.5% 83.5% 65.6%
シリンジポンプ 42.4% 57.3% 88.9% 72.5% 74.5%
人工呼吸器 35.1% 36.1.% 40.1% 34.6% 41.7%
経腸栄養ポンプ 22.6% 34.4% 48.8% 42.5% 44%
静脈血栓塞栓予防装置 64.9% 69.8% 62.6% 57.4% 66.4%
低圧持続吸引器 46.2% 49.8% 49.9% 50.5% 53.9%
離床センサ 67.4% 76.8% 77.8% 68.1% 49.3%
機器修理対応
項目 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
輸液ポンプ 30件 58件 34件 24件 27件
シリンジポンプ 11件 14件 23件 19件 16件
静脈血栓塞栓予防装置 6件 14件 9件 14件 12件
生体情報モニター 51件 50件 77件 71件 75件
呼吸器関連 4件 3件 8件 5件 10件
低圧持続吸引器 6件 12件 8件 12件 5件
離床センサ 24件 36件 32件 34件 32件
その他医療機器・備品類 430件 517件 731件 649件 318件
ME機器点検
項目 区分 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
輸液ポンプ 日常点検 3,252回 3,415回 3,501回 4,228回 7,689回
定期点検 429回 386回 372回 396回 395回
シリンジポンプ 日常点検 944回 962回 855回 1,027回 2,820回
定期点検 316回 302回 284回 299回 300回
人工呼吸器 日常点検 213回 255回 355回 343回 359回
定期点検 25回 29回 7回 17回 16回
経腸栄養ポンプ 日常点検 68回 113回 129回 142回 169回
定期点検 25回 23回 24回 24回 22回
静脈血栓塞栓予防装置 日常点検 2,037回 2,210回 2,189回 2,246回 2,363回
定期点検 128回 119回 135回 144回 140回
低圧持続吸引器 日常点検 227回 199回 185回 161回 115回
定期点検 17回 31回 24回 23回 15回
離床センサ 日常点検 1,308回 1,528回 1,411回 1,682回 1,506回
除細動器 定期点検 38回 36回 35回 31回 30回
保育器 定期点検 30回 46回 41回 41回 46回
IABP 定期点検 40回 40回 39回 21回 36回
PCPS 定期点検 39回 44回 23回 24回 24回
HOT LINE 定期点検 99回 97回 88回 83回 84回
体外式ペースメーカー 定期点検 12回 10回 12回 12回 12回
ポリグラフ 定期点検 6回 6回 6回 6回 6回

2.循環器業務

ポリグラフでの圧波形・心電図の解析、各種デバイス出し、造影剤自動注入器のセッティング、心臓カテーテル治療時の血管内超音波や光干渉斷層法の操作、 体外式ペースメーカーやプレッシャーワイヤーの操作、大動脈内バルーンパンピング、経皮的心肺補助装置等の生命維持管理装置の操作を行っています。 心臓電気生理学検査やカテーテルアブレーション治療では不整脈解析装置・電気刺激装置・高周波通電装置・3D解析機器の操作・解析を行っています。
また、ペースメーカーの新規植込みやジェネレータ交換に立ち会いプログラマーの操作や外来でのフォローアップ時のペースメーカーチェックも行っています。

プログラマー操作

アブレーション風景

循環器業務
項目 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
心臓カテーテル検査 611件 581件 555件 516件 510件
経皮的冠動脈形成術/
ステント留置術
408件 365件 480件 362件 439件
経皮的末梢動脈形成術/
ステント留置術
84件 91件 127件 96件 100件
ペースメーカー手術
(新規+交換)
91件 101件 95件 87件 116件
下大静脈フィルター留置術 4件 7件 2件 3件 0件
EPS検査 4件 0件 2件 5件 3件
カテーテルアブレーション 192件 150件 113件 106件 174件
ペースメーカー外来 874件 860件 960件 949件 1,014件
SPP検査 93件 60件 122件 179件 156件
その他症例
項目 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
IABP 22症例 26症例 34症例 29症例 33症例
PCPS 6症例 1症例 8症例 6症例 9症例
ECMO 4症例
低体温療法 5症例 17症例 14症例 17症例 22症例
ラジオ波焼灼療法立ち会い 6症例 5症例 7症例 1症例 1症例
末梢血造血細胞 0症例 0症例 0症例 0症例 0症例

3. 血液浄化業務

透析治療に必要な機器の保守点検・管理を行います。
当院は全自動透析システムを導入。透析液の清浄度を高く保ち、高品質な透析医療の提供に努めています。
患者の容態から使用機器の状態把握まで一連の透析治療に対応できるよう看護師と連携を取りながら日々の透析業務に携わっています。
医師、看護師、栄養士を交えての合同カンファレンスに参加し、患者さまにより良い透析治療が提供できるよう意見交換や情報共有をしています。
集中治療室における24時間管理の持続的血液浄化療法や血漿交換、潰瘍性大腸炎等の特殊な血液浄化にも携わっています。

透析装置の点検

時間チェック

血液浄化業務
項目 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
血液透析
(血液浄化センター)
14,344件 13,140件 10,950件 11,050件 11,284件
透析臨床業務 1,816件 1,742件 1,727件 1,717件 1,592件
出張透析(ICU・ECU) 45件 58件 68件 36症例80件 29症例70件
持続的血液濾過透析 19件 35件 40件 19症例37件 15症例39件
血漿交換療法
12症例 36件 2症例 13件 2症例 11件 4症例 15件 5症例 31件
血漿吸着療法 - 0件 3症例 10件 3症例 11件 3症例 15件
吸着式血液浄化法 - 0件 2症例 2件 2症例 30件 3症例 3件
血球成分除去療法 0件 3症例 4件 2症例 10件 1症例 10件 1症例 7件
腹水濾過濃縮再静注法 7件 8件 6症例 10件 11症例 19件 6症例 8件

4. 手術室業務

麻酔器の始業点検、外科内視鏡関連機器の補助、手術顕微鏡の準備、眼科手術立ち会いを行っています。
また、脳外科ではナビゲーション、整形・血管外科では自己血回収装置等の特殊装置の操作も行っており、様々な分野で専門性の高い知識が必要となります。
患者・輸液加温装置や電気メス等の機器の定期点検を確実に行い、常に安全な手術が提供できるよう努めています。

麻酔器の点検

ナビゲーション操作

セルセーバー操作

眼科手術立ち会い

手術室業務
項目 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
自己血回収業務 42件 12件 3件 1件 6件
機器操作介助(眼科) 1,106件 1,645件 1,461件 1,456件 1,370件
PMチェック 12件 12件 9件 12件 9件
機器始業前点検・操作 4,298件 1,241件 1,214件 1,150件 1,083件
滅菌前点検 4,896件 5,868件 5,744件 5,872件 6,308件
定期点検 434台 412台 388件 402件 364件

5. 内視鏡業務

当院における臨床工学技士の内視鏡業務は、上部・下部消化管内視鏡検査の介助を主とし、検査上必要な周辺機器(ビデオスコープ、カメラコンソール、光源装置、送気・送水装置、電気メスなど)の日常点検及び定期点検を行っています。
今後は、さらなる知識と技術の向上を図り、ESD等の特殊治療への介入を目指します。

6. 体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)業務

腎臓や尿管などに出来た結石を体外から衝撃波で砕く装置です。医師の指示の下に、装置の操作を行います。

ESWL件数
項目 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
延べ実施数 74件 75件 62件 68件 67件

7. ME機器教育

新人看護師、病棟看護師、研修医などを対象にME機器の研修を定期的に開催しています。
対象機器は輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器、除細動器が中心で、機器が安全に使用できるように指導を行っています。又、その他の機器について研修の依頼があればその都度対応しています。

ME機器研修内容
  • 新人看護師研修
  • 研修医研修
  • 人工呼吸器(ハミルトンC1、T60)
  • 医療機器・医療安全研修会
  • 輸液ポンプ・シリンジポンプ
  • 離床センサ取り扱い
  • 医療機器取り扱い
  • フットポンプ取り扱い
  • CHDF
  • 透析装置の取り扱い
  • 医療機器の取り扱いについて(除細動器)
  • IABP
  • SLE1000
  • 透析について
(2025年度実績)

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