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耳鼻いんこう科


中東遠総合医療センター耳鼻いんこう科は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科(耳・鼻・のど・くび)で扱う疾患全般に対応しています。
来院される患者さまのご要望に迅速に対応できるよう、周辺地域の耳鼻咽喉科開業クリニックや総合病院耳鼻咽喉科との連携を密に取っています。まずは近隣の耳鼻咽喉科へご相談ください。

外来担当表

対象疾患と診療内容

頭頸部がんの診療

2022年4月から頭頸部がんの診療を本格的に開始しました。当科には頭頸部がん専門医が在籍しています。頭頸部がん専門医は静岡県内では2022年10月時点で11名が在籍しています。また頭頸部がん専門医が在籍している医療機関は、浜松市と静岡市の間では当院だけとなります。
2023年1月から火曜日の午後に頭頸部腫瘍外来という専門外来を開設しました。頭頸部がん専門医を中心に診断や治療を行っています。
頭頸部がんの診療は、歯科口腔外科、リハビリテーション科、腫瘍放射線科、形成外科、麻酔科、救急科など多様な診療科と、看護師、薬剤師、言語聴覚士、作業療法士、管理栄養士など多職種がチームを形成し、強い連携をもって診療にあたっています。

舌がん

頭頸部がんで最も頻度の高い口腔がんの中で半数を占めます。早期の症状としては、痛み、しこり、治らない口内炎、言葉が喋りづらいなどがあります。早期がんであれば、腫瘍にある程度の安全域をつけて舌を切除し、縫合します。進行がんでは舌を大きく切除する必要があり、一般的には舌を頸部から引っ張り出し、頸部のリンパ節と一緒に切除します。切除範囲が大きくなくなると口腔と頸部が交通してしまうので、大腿外側皮弁や腹直筋などの遊離皮弁再建が必要となります。当科では遊離皮弁再建術にも取り組んでいます。

中・下咽頭がん

早期の中・下咽頭がんに対し、内視鏡による経口的切除や放射線治療(化学療法併用)を積極的に行っています。早期の症状としては、口の奥の違和感、痛み、飲み込みづらさなどがあります。早期診断・早期治療が重要です。

下咽頭がん、喉頭がん

進行した下咽頭がんや喉頭がんは、化学放射線治療や喉頭を摘出する根治手術が必要になることがあります。喉頭を摘出した場合は、呼吸のために気管の穴をくびにつくりますので、発声ができなくなります(身体障害者3級)。
当科では、声を失ってしまった患者さまの音声再獲得のため、気管-食道シャントチューブの挿入術を積極的に行っています。

甲状腺がん

甲状腺がんには乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんなどがあります。前頸部の腫れやしこりが主な症状です。進行すると嗄声や嚥下障害をきたすことがあります。
どの種類の甲状腺がんも手術治療が第一選択となります。腫瘍の大きさや個数、周囲への浸潤、転移の有無によって甲状腺片葉切除術、あるいは甲状腺全摘術を選択します。甲状腺全摘後には甲状腺ホルモンの補充、副甲状腺の切除も同時に行った場合は、活性型ビタミンD製剤、カルシウム剤の内服が必要となります。
放射線治療では放射性ヨード内用療法を甲状腺全摘後のハイリスク症例、リンパ節転移や遠隔転移症例に行うことがあり、その場合は浜松医科大学医学部付属病院を紹介しています。

慢性副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症

慢性副鼻腔炎や鼻中隔弯曲症などの鼻副鼻腔疾患に対して、鼻内内視鏡手術を積極的に行っています。安全かつ確実な手術を行うための機器(ナビゲーションシステム、マイクロデブリッダーシステム)を全例に取り入れています。

扁桃肥大、慢性扁桃炎

2022年4月から扁桃摘出術に対してエネルギーデバイスを積極的に使用しています。そのため手術時間が従来の半分程度に短縮され、術中の出血量減少や術後の疼痛緩和が可能となっています。

末梢性顔面神経麻痺

末梢性顔面神経麻痺は耳鼻いんこう科で積極的に治療を行います。麻痺が永続的に残ってしまう患者さまもおり、より早期の治療が重要です。最も効果が高いとされる治療は、外来通院または入院にて8日間程度ステロイドを点滴治療することです。治療効果が乏しい場合は、麻酔科医師による星状神経節ブロックを行っています。顔面神経減圧術などの手術が必要な場合は、浜松医科大学病院へ紹介しています。

急性感音難聴・突発性難聴

急性感音難聴・突発性難聴は急性発症にて難聴、耳鳴、耳閉感、めまいなどが急に起こります。最も効果が高いとされる治療は、外来通院または入院にて8日間程度ステロイドを点滴治療することです。そのほか耳の疾患も耳鼻いんこう科は積極的に治療を行っています。

病院だより「きんもくせい」掲載号

2022年12月号(vol.114)

2021年4月号(vol.95)

2019年2月号(vol.69)

診療実績

平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
鼓室形成術 1件 0件 2件 2件 0件
鼓膜形成術 2件 3件 1件 4件 0件
鼓膜チューブ挿入術 9件 11件 4件 7件 6件
顔面神経減荷術 0件 0件 0件 0件 0件
外耳道異物摘出術 1件 0件 3件 2件 1件
先天性耳瘻管摘出術 12件 5件 8件 7件 9件
内視鏡下鼻副鼻腔手術 37件 41件 33件 24件 48件
(EMMM) 0件 0件 8件 8件 8件
(Draf2b) 0件 0件 0件 0件 1件
鼻中隔矯正術 28件 35件 27件 24件 51件
下鼻甲介切除術 5件 5件 7件 7件 8件
鼻副鼻腔良性腫瘍切除術 6件 3件 3件 4件 5件
C-L法 2件 1件 0件 0件 0件
鼻骨骨折整復術 11件 13件 15件 16件 16件
鼻甲介レーザー焼灼 4件 5件 3件 5件 1件
口腔咽喉頭
扁桃摘出術 43件 63件 52件 35件 52件
アデノイド切除術 24件 34件 16件 16件 26件
UPPP 2件 0件 0件 0件 1件
術後出血止血術 4件 1件 2件 3件 2件
舌口腔良性腫瘍 5件 12件 8件 6件 5件
舌口腔悪性腫瘍 0件 0件 1件 1件 5件
咽頭良性腫瘍 0件 0件 2件 0件 4件
咽頭悪性腫瘍 0件 0件 1件 1件 0件
唾石症 3件 2件 3件 0件 0件
鼻腔咽喉頭異物摘出術 2件 0件 0件 0件 6件
喉頭微細手術 29件 27件 32件 28件 12件
頚部
頚部郭清術 1件 3件 0件 0件 12件
顎下腺良性腫瘍摘出術 4件 6件 3件 3件 5件
耳下腺良性腫瘍手術 11件 7件 12件 10件 7件
耳下腺悪性腫瘍手術 0件 1件 0件 0件 3件
甲状腺良性腫瘍手術 10件 15件 13件 9件 11件
甲状腺悪性腫瘍手術 13件 8件 8件 10件 12件
副甲状腺腫瘍手術 3件 4件 4件 5件 2件
リンパ節生検 15件 14件 16件 20件 15件
頚部嚢胞摘出術 3件 3件 3件 1件 4件
その他の頚部腫瘍摘出術 3件 7件 3件 5件 2件
気管切開術 4件 5件 3件 4件 5件
その他 6件 3件 1件 3件 9件
合計 303件 337件 289件 262件 345件
※一側、両側も1件でカウント
※( )の術式は合計に含まない


(2020年度 診療科別目標発表会資料から抜粋)

スタッフ紹介

山口 裕貴

職名 部長(診療科長)
卒業年 平成22年
認定医・専門医資格
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医・指導医
    • 日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 臨床研修指導医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医
  • 厚生労働省補聴器適合判定医師
    • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医
  • 緩和ケア研修会修了

疋田 由美子

職名 部長
卒業年 平成22年
認定医・専門医資格
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医・指導医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医
  • 緩和ケア研修会修了

池羽 宇宙

職名 医長
兼 臨床研修センター医長
卒業年 平成29年
認定医・専門医資格
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医
  • 緩和ケア研修会修了

学会認定施設

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医研修施設

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