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腎臓内科


当科が担当する疾患は、各種腎炎、ネフローゼ症候群、急性・慢性腎不全、膠原病です。
現在わが国では全国民の約400名に1人の割合で慢性維持透析を受けておられる患者さまがいますが、その背後にはおよそ1,300万人にのぼる「慢性腎臓病(CKD)」の存在が推測されています。
近年、CKDの存在は心・血管疾患の発症と生命予後に強く影響を与えていることが多くの研究で明らかにされており、慢性腎臓病の診断と治療の重要性が叫ばれています。
2011年、日本全国で慢性維持透析を受けておられる患者数は30万人を突破し、毎年約1万人弱の患者数の増加を確認されています。その要因は高齢化社会を反映しての糖尿病性腎症と高血圧性腎硬化症の増加ですので、これらCKDの診断と治療がますます重要となっています。
当科では専門の知識と技術を持つ医師が腎疾患の診断と治療、および急性腎不全や保存期から末期までの慢性腎不全管理に当たっています。 基本的方針は、検査ならびに治療に関して患者のメリットを最優先することと医師個人の判断ではなく科学的根拠に基づいたチーム医療を心がけていることです。

外来担当医表

腎疾患の診断・治療

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、急速に腎機能が悪化するケース、腎症状を呈するSLEでは腎生検という検査が必要となります。クリニカル・パスを活用して、4泊5日の入院で行っています。複数の専門医により病理診断を行い、患者に最適の治療法を選択します。大まかに言って、IgA腎症ではステロイドパルス+内服療法、ネフローゼ症候群やSLEではステロイド治療・免疫抑制療法を行います。

急性腎不全

慢性腎不全との決定的な違いは、急性腎不全では腎機能が回復する可能性がある点です。最近、急激な腎機能障害を早期に発見して対処するために、急性腎障害(acute kidney injury : AKI)という概念が提唱されました。AKIでは初期治療が重要であり、当科が早期に治療介入することによって患者の生命予後を改善することを目指しています。

慢性腎不全

適切な薬物療法と食事療法を行い、残腎機能を保持することにより透析導入を可能な限り遅らせることを目標にしています。患者には様々な慢性腎不全に関する情報を提供し、腎不全に対する知識を得ていただいています。慢性腎不全患者には、ご自分に合った透析療法(血液透析か腹膜透析のいずれか)を選んでいただきます。血液透析であれば内シャント設置術が必要で、当科で手術を行っています。腹膜透析の場合には、当院にてカテーテル挿入術を行います。

膠原病

全身性エリテマトーデス(SLE)を中心とする膠原病は腎障害を伴うことが多く、その場合当科で診断・治療を行っています。治療が必要となった場合ステロイド・免疫抑制剤を中心とした薬物療法はもちろん、血漿交換、顆粒球吸着など様々な血液浄化療法にも対応しています。

診療実績

検査名・手術名 等 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
腎生検 23件 30件 40件 32件 31件
シャント関連手術 74件 88件 101件 88件 93件
経皮的シャント拡張術 37件 71件 102件 104件 123件
新規血液透析導入数 44件 55件 74件 62件 76件
腹膜透析通院数 4件 4件 6件 5件 4件


(2020年度 診療科別目標発表会資料から抜粋)

スタッフ紹介

赤堀 利行

職名 副院長
兼 診療部長
兼 感染対策管理室長
卒業年 昭和63年
認定医・専門医資格
  • 日本内科学会認定医・指導医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本腎臓学会専門医・指導医
  • 日本透析医学会専門医・指導医
  • ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
  • 臨床研修指導医
  • 臨床研修プログラム責任者
  • 医療安全管理者

稲垣 浩司

職名 部長
兼 血液浄化センター長
兼 臨床研修センター副センター長
卒業年 平成21年
認定医・専門医資格
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本腎臓学会専門医・指導医
  • 日本透析医学会専門医・指導医
  • 臨床研修指導医
  • 日本透析アクセス医学会VA血管内治療認定医

辻 将志

職名 医長
卒業年 平成27年
認定医・専門医資格
  • 日本内科学会認定内科医
    • 日本腎臓学会専門医

古澤 眞

職名 医長
卒業年 平成30年
認定医・専門医資格
  • 日本内科学会内科専門医

鈴木 彰

職名 医員
卒業年 平成31年
認定医・専門医資格
  • 日本内科学会認定JMECC修了
  • 緩和ケア研修会修了

学会認定施設

  • 日本内科学会認定医制度教育病院
  • 日本腎臓学会研修病院

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