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ホーム >  診療科・部門・センター >  センター機能 >  がん・緩和ケア支援センター

がん・緩和ケア支援センター



1.地域がん診療連携拠点病院

当院は、質の高いがん診療(手術、化学療法、放射線治療)やがんリハビリテーション、緩和ケア体制等が評価され、厚生労働省から「地域がん診療連携拠点病院」に指定されました。診療実績とともに手術支援ロボット「ダヴィンチ」や微小ながんを検査する「PET/CT」などの高度医療機器の整備、さらには「がん相談支援センター」、「緩和ケア外来」を開設するなど、積極的な取り組みが認められた結果だと考えています。
今後も当院は、中東遠医療圏の地域がん診療連携拠点病院である磐田市立総合病院とともに、質の高いがん診療を行う医療機関として、開業医の皆さまをはじめ関連病院との連携を強化し、圏域内のがん診療機能のさらなる強化・充実を目指してまいります。

発行日

令和5年3月23日

指定期間

令和5年4月1日から令和9年3月31日まで

2.がん診療体制

当院では、わが国に多いがん(大腸がん、肺がん、胃がん、乳がん、前立腺がん、肝・胆・膵のがん)をはじめ、その他のがんについても、手術、放射線療法、化学療法、緩和ケアを効果的に組み合わせた集学的治療、リハビリテーション及び緩和ケアを提供する体制を有しています。
各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療等、がん患者の状態に応じた適切な治療を提供する体制を整えています。
   

当院で扱うがんの種類

大腸がん、肺がん、胃がん、乳がん、前立腺がん、肝臓がん、胆のう・胆管がん、すい臓がん、脳腫瘍、鼻腔・副鼻腔がん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、甲状腺がん、食道がん、小腸がん、胆道がん、腎がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、皮膚の悪性腫瘍、皮膚がん 等
   

各種がん診療機能

各種がん診療機能の詳細については、下記のリンクからご覧ください。

3.緩和ケア

緩和ケアは、がんに伴って起きる心と体の痛みを和らげ、患者さまとご家族が「自分らしく」過ごせるように、支えていくケアです。
がんと診断された時から、いつでも受けることができます。
緩和ケアではチームであなたを支えます

緩和ケア外来(完全紹介制)

緩和ケア外来の診察を希望される方は、主治医やお近くの医療スタッフにご相談ください。
地域の医療機関からの紹介も受け入れています。
何を相談したらよいのかわからない、緩和ケア外来の詳細を知りたいというご相談は、がん相談支援センターにお問い合わせください。
 

緩和ケア外来 受付時間

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
9時~12時 9時~15時 9時~15時 9時~15時 9時~12時

疼痛緩和のための専門的な治療の提供体制

当院の緩和ケア外来には3人の麻酔科医師が在籍しており、難治性の痛みに対し、薬物療法の他、神経ブロックを行っています。
また、緩和的放射線治療を提供する体制も整備しています。詳しくは、放射線治療のページからご確認ください。
   

4.がん相談支援センター

がん相談支援センターでは、がんの治療や療養生活に関わる様々な不安や疑問に対応しています。がんに関する病気のこと、治療や薬のこと、看護、栄養のことなど、専門スタッフが皆さまのお話を伺い問題解決へのお手伝いをさせていただきます。  
患者さまやご家族だけでなく、どなたでもご利用いただけますので、 ひとりで悩まずにお気軽にご相談ください。

こんなご相談をお受けしています

  • 誰かに話を聞いてほしい。
  • がんと診断されて不安。この先どうしたらいいの?
  • 家庭での療養や介護のことを知りたい。
  • セカンドオピニオンはできる?
  • 医療費・生活費が心配。一般的な情報を知りたい。
  • 家族や仕事はどうしたらいいの?
  • 他の病院でセカンドオピニオンを受けたい。
    ※他の病院でのセカンドオピニオンを希望された場合でも、患者さまが不利益を被ることは一切ございません。安心してご相談ください。

ご利用について

受付時間 8時15分~16時00分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
対象 がん患者さまやご家族だけでなく、どなたからのご相談でもお受けいたします。
場所 1階 がん相談支援センター ⑬番(D外来の向かい側です)
応対者 看護師・医療ソーシャルワーカー・臨床心理士
※予約不要ですが、お越しになった際に相談員が面談中ですと、お待ちいただくことがありますのでご留意ください。事前にお知らせいただければ幸いです。
相談方法 面談、電話
電話番号 0537-28-8159(直通)
※相談は無料です。
※相談時間は30分以内とさせていただきます。

受付

がん相談支援センター

セカンドオピニオン外来

当院では、他院を受診されている患者さまで、現在の診断、治療法に関して当院の専門医による意見・判断(セカンドオピニオン)を希望される方を対象に、セカンドオピニオン外来を開設しています。
 
詳細については、下記のリンクからご覧ください。
  セカンドオピニオン外来のご案内
   

AYA世代の対応

AYA世代とは、Adolescent and Young Adultの頭文字をとったものです。主に思春期(15歳)から30歳代までの世代を示しています。AYA世代は、多くの人にとって親から自立したり、生活の中心が家庭や学校から社会での活動に移行したりしていくなど、大きな転換期を迎える時期でもあります。
AYA世代は、15歳から30歳代と対象が広く、世代によって状況が異なることから、15歳~19歳をA世代、20歳代以降をYA世代として分けることがあります。
日本では、毎年2万人のAYA世代が、がんを発症すると推定されています。AYA世代でがんを発症する人は、1年間でがんを発症する人100人のうち2人程度です。年代別にみると、15~19歳が約900人、20歳代は約4,200人、30歳代は約16,300人です。(2017年)
AYA世代には、子供から大人への移行期も含まれるため、小児で発症することが多いがんと成人で発症することが多いがんの両方の種類が存在します。そのため、AYA世代に多いがんの種類は、世代によって違いがあります。
15歳~19歳で発症することが多いがん
  • 白血病
  • 生殖細胞から発症する胚細胞腫瘍
  • 性腺腫瘍
  • リンパ腫
  • 脳腫瘍
  • 骨腫瘍
20歳~29歳で発症することが多いがん
  • 胚細胞腫瘍
  • 性腺腫瘍
  • 甲状腺がん
  • 白血病
30歳~39歳で発症することが多いがん
  • 女性乳癌
  • 子宮頚癌
  • 大腸癌
AYA世代に対するがん治療は、主に卵巣、精巣等の機能に影響を及ぼすため、妊娠・出産を希望する患者さんはその対応策が必要になります。分からないことや不安なことがございましたら、がん相談支援センターにお声かけください。
   

アピアランスケア

がんやがんの治療によって、髪の毛が抜ける、爪や皮膚の色が変わる、手術の傷跡や身体の一部の形が変わってしまうなど、外見が変化することがあります。当院では、外見が変化することで、周りの目が気になったり、人と会うのが嫌になったり、自信がなくなったりといった見た目の不安に対するケア「アピアランスケア」も行っています。脱毛のための医療用ウイッグ、爪の変色を目立たなくするマニキュア、乳癌手術後の補整下着(ブラジャー・乳房パッド)などを紹介しています。ウイッグや乳房補整具には自治体からの補助もありますので、ご相談ください。
   

5.希少がん等への対応

希少がん

希少がんとは一般的ながんと比較して発生率が低い、まれながんのことを言います。具体的な発生率の基準は国によって異なりますが、日本の場合2015年に行われた希少がん医療・支援のあり方に関する検討会での議論の結果、「10万人あたり6例未満のがんで、数が少ないために診療・受療上の課題が他のがんよりも大きいもの」に対し、この名称が使われるように定義されました。
日本では希少がんの種類は約190と言われており、1つ1つのがんの割合は1%未満ですが、すべての希少がんを合わせるとがん全体の15%を占めると考えられています。
希少がんの診療においては、まれな病気であるためにデータの集積が難しく、個々の医療機関の経験値が不十分で診療のレベルが向上しないことや、科学的根拠の高い治療ガイドラインの作成が難しいことなどの課題があります。
当院では、希少がんに対する診察をなるべく集約出来るよう、他施設と連携して対応しています。
   

小児がん

小児がんとは、小児がかかる様々ながんの総称です。一般的には15歳未満にみられるがんのことです。
主な小児がんは次のとおりです。
白血病 血液のがんです。小児がんのうち約4割を占めます。
脳腫瘍 頭蓋骨の内側に出来た腫瘍です。白血病に次いで多く、小児がんの約2割を占めます。子供に多い脳腫瘍はグリオーマ(神経膠腫)、胚細胞腫瘍、髄芽腫などです。
リンパ腫 リンパ節、脾臓、骨髄など、細菌やウイルスの排除などの免疫機能をつかさどるリンパ組織から発生するがんです。リンパ組織は全身に及んでいることから、全身のあらゆる部位に発生する可能性があります。
神経芽腫 交感神経のもとになる細胞から発生する腫瘍です。腎臓の上にある副腎や交感神経節(背骨のわき)などから発生します。
胚細胞腫瘍 製紙や卵子になる前の未熟な細胞から発生した腫瘍の総称です。
縦隔(胸の奥)、後腹膜、仙尾部(お尻の骨)などの身体の真ん中に発生します。
神経芽腫、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、肝芽腫などの「芽腫」と呼ばれるがんの原因は、胎児の体の神経や腎臓、肝臓、網膜などになるはずだった細胞が、胎児の体ができあがった後も残っていて、異常な細胞に変化し、増えていった結果と考えられています。
大人のがんとは異なり、生活習慣にがんの発生原因があると考えられる者は少なく、網膜芽腫やウィルムス腫瘍のように、一部遺伝するものもあります。
小児がんの患者さまが安心して質の高い医療や支援が受けられるよう、小児がん拠点病院と連携しています。
   

がんゲノム医療

私達の体の細胞は約2万個の遺伝子を持っています。遺伝子は私達の体を作るタンパク質の設計図です。遺伝子はDNAと呼ばれる物質でできており、遺伝子と遺伝子以外の部分も含めたDNA全体の情報をゲノムと呼んでいます。
医学の進歩により、がんは体の細胞の遺伝子に傷がつき、その遺伝子の変化が積み重なって起こる病気であることが分かってきました。遺伝子の変化はタバコをはじめ、アルコール、食事、紫外線、感染、加齢などの影響で発生するといわれており、がんの細胞に生じている遺伝子変異は、患者一人ひとりで異なります。
がんゲノム医療とは、がん細胞のゲノムを調べて、患者一人ひとりの遺伝子変異に基づいて行うがん治療です。
安心して治療が受けられるよう、がんゲノム中核病院やがんゲノム医療連携病院と協働しています。
   

6.普及活動・情報提供活動

がん治療セミナー

当院では、院内の薬剤師を中心とする病院スタッフ、地域の医療機関の皆さま、調剤薬局の皆さまを対象とした「がん治療セミナー」を定期的に開催しています。
詳細については、下記のリンクからご覧ください。

がん治療セミナー

病院広報誌「きんもくせい」 シリーズ~がんと闘う 住みなれたこの場所で~

病院広報誌「きんもくせい」では、当院のがん診療に関する様々な情報を発信しています。
   

注目度上昇中! がんゲノム医療について
2024年3月号Vol.129

がん検診による早期発見と予防
2024年4月号vol.130

さまざまな面からがん治療をサポート
―当院のがん診療について―
2023年12月号vol126

当院の放射線治療について
~安全で正確な治療実施のために~
2024年1月号vol127

肺がんを知る―肺がんの予防と治療―
2024年2月号Vol.128

頭頸部がんを知って
耳鼻いんこう科を受診しよう!
2022年12月号vol.114

手術支援ロボット「ダヴィンチ」
当院で全ての大腸がん手術が可能に
2023年2月号vol116

あたらしく生きることを支えるために
~がんと診断された早朝からの緩和ケア~
2023年5月号vol119

がんと診断されたその日から
  がん相談支援センター
2021年11月号vol.102

泌尿器科領域におけるロボット支援手術
~現状と展望~
2021年12月号vol.103

がん診療における病理診断科の役割
2022年2月号vol.105

子宮体がんを腹腔鏡手術で治療
~女性の皆さんが1日も早く元の生活に戻れるように~
2021年8月号Vol.99

ロボット直腸がん手術導入
~ロボットが手術するの??~
2021年9月号Vol.100

がん治療の3本柱
がん診療を支える放射線治療とは?
2021年10月号Vol.101

7.がんサロン「ぬくもり」

がんサロン「ぬくもり」とは、がん患者さまやご家族同士が集まり、気軽に交流できる場です。
がんによって、感じるようになった悩みや辛さを、同じ思いをもつ人と話すことで、気持ちが楽になることがあります。このことが、自分らしい生活を取り戻すきっかけになればと思います。ミニレクチャーなどの勉強会や季節に合わせたイベントの開催も行っておりますので気軽にご参加下さい。

がんサロン「ぬくもり」のご案内

がん患者会「ぬくもりの会」

当院では、患者さま・ご家族同士が集まり、がんの悩みや体験などを語り合い交流できる「ぬくもりの会」を開催しています。他の人の思いや体験を知り、自分の体験を話す中で、自分の気持ちを整理するきっかけになればと考えています。がん患者さまとそのご家族を対象に誰でも参加できます。
 
詳細については、下記のリンクからご覧ください。
過去に開催されたがん患者会「ぬくもりの会」(今後は、がんサロン「ぬくもり」でミニレクチャー・勉強会を行っていきます)
 
 
院外の患者会・家族会/患者支援団体

    

がんに関する情報の提供

がんと診断されて、病気や治療のこと、治療の副作用や後遺症、体や心への治療の影響など、気になることがあるのではないでしょうか。他にも、治療中や治療後の生活、家族や周りの人との関わり方、病気との向き合い方など知りたいことが出てくるかもしれません。
がんに関する情報はたくさんありますが、すべてが正しいとは限りません。また。自分の状況に合った情報ではないこともあります。中には患者さんや家族の不安につけこむような情報もあるので注意が必要です。誤った情報に惑わされないためにも、信頼出来る情報を得ることが重要となります。
がん相談支援センターではがん情報サービスの「がんの冊子」を提供しています。その他、治療をしながら生活するための工夫などについても相談を受け付けています。お気軽にお声かけください。

がん情報サービスは、インターネットでもご覧いただけます。下記のリンクからご覧ください。
  国立がん研究センターが運営する公式サイト
    

8.院内がん登録

院内がん登録は、病院で診断されたり、治療されたりしたすべての患者さまの情報を、 診療科を問わずに病院全体で集め、がん診療がどのように行われているかを明らかにする調査です。
がんの実態を正確に把握することで、がん診療の質の向上やがん患者さまの支援に役立てることを目的としています。
 
詳細については、下記のリンクからご覧ください。
  院内がん登録
   

9.がん・緩和ケア支援センタースタッフのご紹介

職 種 氏 名 役 割
医師 山本 洋子 センター長
身体症状の緩和担当
宮地 正彦 身体症状の緩和担当
内山 智浩 精神症状の緩和担当
大瀬 綾子 身体症状の緩和担当
田中 晶 身体症状の緩和担当
看護師 八木 純 副センター長
櫻井 尚子 緩和ケア認定看護師
森下 久実 緩和ケア認定看護師
石橋 瞳 がん性疼痛認定看護師
青木 みすず がん相談
薬剤師 浅井 澄子 薬剤業務の相談支援
管理栄養士 川本 彩乃 食事・栄養面の相談支援
臨床心理士・公認心理師 杉浦 美絵子 心理・精神面の相談支援
精神保健福祉士 柳原 奈保美 がん相談
社会福祉士 鈴木 真寿実 がん相談