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心肺運動負荷試験


心肺運動負荷試験(CPX:cardiopulmonary exercise testing)は運動負荷検査の一つです。検査用のマスクをつけた状態で、自転車をこぐ運動を行います。血圧や心電図、呼気ガスを計測しながら行うので、安全な状況で十分な運動負荷をかけることができます。
この結果から心臓や肺、筋肉の機能を総合的に評価します。

検査方法

  • 医師立ち会いの下で行います。
  • 自転車エルゴメーターを用い、運動強度を段階的に上げて、どの程度の負荷まで運動を続けられるかを調べます。
  • 自転車のペダルがだんだん重くなっていきますが、1分間に50~60回転の一定のペースでこぎ続けます。維持できなくなった時点で検査終了です。
  • 検査中は心電図モニター、口と鼻を覆う検査用のマスクをつけ、運動中の心拍数、呼吸の量、呼気の酸素濃度や二酸化炭素濃度を調べます。
  • 検査時間はおよそ60分です。

対象となる病気

  • 慢性心不全、心筋梗塞後、狭心症など心臓に病気がある方
  • 慢性閉塞性肺疾患などの肺の病気や、呼吸機能が低下している方
  • 運動にあたり運動強度・負荷の測定が必要な方

検査の危険性および中止基準

  • 検査中に危険な不整脈、強い胸痛や呼吸苦、著しい血圧上昇が出現する可能性があります。その場合は検査を即座に中止します。
  • これらの検査中止基準にかかわらず、患者さまから検査中止の要望があった場合も即座に中止します。
  • 医師、看護師が立ち会い、検査が安全に行えるよう努めます。

この検査でわかること

運動耐容能の評価

肺や心臓の機能、血液の循環状態、骨格筋機能を含む全身の運動耐容能を評価できます。

最適なトレーニング負荷の決定

心臓や肺に負担を掛けすぎずに、安全に続けられる運動強度がわかります。また持久力や筋力増強するための運動強度も判明します。これを基に、治療目的にあわせて、リハビリテーション治療や自主トレーニングの指導を行います。
また、日常生活で安全に行える活動や心臓や肺に負担がかかる活動を知ることができます。