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研修医1年目




森万佑子さん
研修医1年目/浜松医科大学(名古屋市出身)
齊木颯さん
研修医1年目/名古屋大学(神奈川県・横浜市出身)

1年目研修医対談

森先生:研修先選びの病院見学は9ヵ所ほど。でも正直、一日見るだけではその病院の良し悪しってわからないんですよね。最終的には直感で「中東遠しかないでしょ!」って決めた感じです(笑)。ただ、ひとつ言えるのは、静岡県内で研修先を選ぼうとすると、ほとんどの場合、私と同じ浜松医科大卒の研修医だらけの環境になってしまうんですよ。私はそれを避けたくて、いろいろな大学から来る同期と切磋琢磨したいという思いはありましたね。

齊木先生:確かに、病院見学だけだと判断材料に乏しい気がしますよね。その点、私は、当院と連携する名古屋大学の出身というのがアドバンテージでした。大学5年次に1ヵ月間の実習をさせていただき、その経験から「研修先も中東遠が良いな」と考えるようになったんです。病院全体の雰囲気がすごく良かったですし、上級医の先生方の熱心なご指導に感銘を受けました。特に、どんな些細な質問にもしっかりディスカッションしてくれる姿勢には感激しましたね。給与、休日日数、福利厚生の面から見ても、バランス良く平均点以上の水準だと感じています。

森先生:あと、病院のキレイさも選んだ理由です(笑)。

齊木先生:キレイで明るい病院というのはポイント高いですよね。反対に古い病院だと、圧迫感を感じるくらい天井が低かったり、気味が悪いくらい薄暗かったりする…。さすがに「こんなところで働いたら、こっちが病気になりそう」って思うこともありました(苦笑)。

森先生:当院は掃除などのメンテナンスもしっかり行き届いている印象ですよね。ところで、研修医1年目として働く中で「これは大変だなぁ」と感じることはありますか? 私は、覚悟はしてはいましたけど、救急外来です。県内トップクラスの救急車搬送患者数を誇るだけのことはあるな、と。

齊木先生:同じくですね。救急外来を担当した日は「あぁ、まだまだだなぁ」って反省点ばかり出てきます。国家試験とは比べものにならないくらい広い知識が必要ですし、判断スピードや経験の差を思い知らされますよね。ただ、そんな未熟な私たちにもかなりの裁量権を与えてくれるのが、当院の指導体制の魅力的なところです。

森先生:救急外来に限らず「やりたい!」という意思を見せれば、手技にしろ症例にしろ積極的に携わらせてくれますよね。

齊木先生:日当直に関しても、上級医が付きっきりではなく、研修医にまかせてもらえる範囲が広いですよね。

森先生:だから、つねに良い緊張感の中で「しっかり勉強をしなければ」というモチベーションが継続できています。サボり癖のある私には、このようにしっかりシステム化された研修医指導体制があるというのはすごくありがたいです。

齊木先生:学生時代は自分の力だけでも勉強できましたが、研修医になると無理ですよね。周囲のいろいろな方からご指導をいただき、自ら積極的に学んでいかないと何もできませんから。そういった意味でも、当院の指導体制というのは、研修医が自動的に成長していけるよう綿密にデザインされている印象があります。

森先生:あと、1年目から日本内科学会・東海地方会に参加させてもらえることに驚きました。半年しか働いてない私たちを参加させるなんて、上級医の先生方にとっては大変な思いをするだけですし、何のプラスも生まないはずなんですよね。それなのに「今のうちから経験しておくと良いから」って。

齊木先生:本当に貴重な経験をさせてもらえてますよね。選んで正解でしたよ。

森先生:ちょっと先のことですが、専攻する科は決まっていますか?

齊木先生:悩みますよね。研修が進めば進むほど、どの科も魅力的に思えてきて…。今のところは、手を動かす科が向いているのかなとは思っていますね。

森先生:私も悩んでいるんですよ。もともと内科以外の科を希望していたのですが、最近になって内科にもちょっと興味が湧いてきて…。

齊木先生:そうやって悩むことができるのも、当院を研修先に選んだからこそ。各科の先生方が、私たちの成長のことを考えてご指導してくださっている証拠ですよ。

森先生:確かにそうですね。研修先として理想的な環境なんですね。

齊木先生:心からそう思います。最近、見学生の対応をしたのですが、そこで感じたのは「3年目以降のことをすごく気にしている」ということ。ただ、個人的にはちょっと違うと思うんですよね。未来のことをイメージするのはもちろん大切なのですが、研修先選びの病院見学では、特定の科にフィックスしている先生よりも、毎月科が変わる研修医1~2年目の働き方や一日の過ごし方に注目した方が良いと思うんです。そして、その研修医の姿が“自分のスタイル”に合っているかどうかを見極めることが大事なんじゃないかなって。

森先生:初期研修医の2年間が充実していないと、3年目以降のビジョンにつながりませんからね。ちなみにですが、齊木先生が考える“理想の医師像”っていうのはありますか?

齊木先生:現場に登場するだけで、看護師やコメディカルの士気がグッと高まる先生っていらっしゃるんですよね。スタッフから絶大な信頼を受けていて、「この先生となら働きやすい」「この先生が来てくれれば安心だ」と思ってもらえるような。そういった医師の姿に憧れを抱くようになりました。森先生はどうですか?

森先生:ざっくりした言い方になりますけど“ちゃんとした医者”になりたいです(笑)。自分の家族とか大切な人を安心してまかせられるというイメージですね。医療の現場では、解決しきれない問題や理不尽な出来事がたびたび起こります。しかし、どんな難しい状況に立たされたとしても、第一に「治す」ということを最優先にできる医師、そして、その思いを患者さまやご家族にしっかりと示すことができる医師になりたいと考えています。

齊木先生:医師として本質的な部分ですね。

森先生:そうです。そんな理想に少しでも近づくための基礎を学ぶのが、研修医1年目の使命だと感じています。

齊木先生:そうですね。2年目に突入するまであと数ヶ月。ここからさらに努力を重ねて、レベルアップしていきましょう!

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