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皮膚レーザー治療



 年齢とともに気になるシミや、先天的・外傷によるあざなど、シミやあざに関するお悩みは多く見られます。当院では、令和7年6月から、QスイッチNd:YAGレーザーを用いた治療を始め、シミやあざに対する治療を行っています。

QスイッチNd:YAGレーザーとは

 色素に反応するレーザーで、シミやあざなどを除去することを目的に使用します。
このレーザーは、1064ナノメートル(以下「nm」)と532nmという2種類の波長を使い分けることができ、対象となるシミやあざによって波長を変えて治療を行います。
532nmという波長のレーザーは、メラニン(肌の色素)によく吸収されます。また、皮膚の浅い部分までしか届かないという特徴があるため、肌の表面に近いところにある病変の治療に適しています。一方、1064nmの波長のレーザーは、メラニン(肌の色素)への吸収がゆるやかで、皮膚の深いところまで届きます。そのため、肌の奥にある色素の病気の治療に使われます。

受診にあたって

当院での皮膚レーザー治療をご希望の際は、かかりつけ医やお近くの皮膚科クリニックからの紹介状が必要です。
レーザー治療を受ける前には診察が必須で、受診当日の施術はできませんのでご了承ください。

皮膚レーザー治療の対象疾患

皮膚レーザー治療の対象となる疾患は以下のとおりです。
  • 老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
  • 雀卵斑(じゃくらんはん)
  • 扁平母斑(へんぺいぼはん)
  • 太田母斑(おおたぼはん)
  • 異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)
  • 外傷性刺青(がいしょうせいしせい)
  • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
  • 肝斑(かんぱん)

レーザートーニング

 肝斑(かんぱん)や炎症のあとに残った色素沈着についても、後述する「レーザートーニング」という方法で治療が可能です。
肝斑を含む皮膚の表面近くにできるシミやあざ、肌の炎症や傷の跡を対象とした照射治療です。1回で症状を改善するのではなく、低出力で複数回照射することにより、徐々に症状を改善させていく治療です。その他にも肌質、テクスチャー(肌のキメ)の改善、毛穴縮小効果の報告があります。

保険診療と自由診療について

皮膚レーザー治療には、保険診療と自由診療(全額自己負担)があります。

1 保険診療

【対象疾患】
  • 太田母斑
  • 異所性蒙古斑
  • 後天性新皮メラノサイトーシス(ADM)
  • 外傷性色素沈着症
処置面積 点数(1点10円)
4㎠未満 2,000点
4㎠以上16㎠未満 2,370点 
16㎠以上64㎠未満 2,900点
64㎠以上 3,950点

2 自由診療(全額自己負担)

【対象疾患】
  • 肝斑(頬シミ)
  • 雀卵斑(そばかす)
  • 老人性色素斑
  • 日光黒子(老人性シミ)
  • 扁平母斑(茶色シミ)
項目 内容 金額(税込み)
レーザー治療診療料(診察) 1回 2,200円
レーザー処置料
表在性異常色素疾患治療
(1㎠あたり16,500円)
~1㎠ 16,500円
~4㎠ 66,000円
~9㎠ 148,500円
~16㎠ 264,000円
肌質・肝斑改善治療
(レーザートーニング)
回数 金額(税込み)
1回あたり 19,800円
5回1クール 88,000円

シミの治療について

 一概にシミといっても1種類ではなく混在している場合もあります。まずは正しい診断を受けることが重要です。また、皆さんがシミと思っている皮疹(ひしん)(肌のトラブルや症状)の中には、皮膚の悪性腫瘍が混ざっていることがあります。悪性腫瘍が疑われた場合にはレーザー治療ではなく、皮膚生検による診断が必要になります。的確な診断から手術、さらには化学療法まで当科で一貫した診療が可能です。
 悩んでいる皮膚の症状があれば、是非一度当科にご相談ください。レーザー治療を通してより一層患者さまやこの地域医療に貢献してまいります。

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