企業長あいさつ
新年度のごあいさつ

企業長 宮地 正彦
当院は、日本で初めて二つの市立病院が統合され、2013年5月に地域の基幹となる総合病院として開院しました。統合に向けての道のりは大変厳しいものでしたが、市民の方々、行政の方々、そして病院職員が一丸となり、病院統合を成し遂げることができました。開院後も様々な課題に直面してきましたが、皆さまのご協力により乗り越えてまいりました。統合直後は他の病院に追いつくことを目標としていましたが、その後は統合した病院のモデルケースとなることを目標に取り組み、現在は病院の質の向上と地域医療の維持・発展を目指し、ファーストペンギンとなることを恐れず、新たな取り組みに挑戦しています。
当院が統合せざるを得なかった要因の一つである医師不足は、統合しただけで解決されるものではありません。当院では初期研修医を自ら集め確保し、教育し、育成することで医師の維持・増加に努めてきました。その結果、2018年度以降は全国からほぼ毎年14人の医学生が当院に集まり研修しています。全国規模の研修医対象能力試験においても、2021年度は642病院中15位という優れた成績を収めるまでに成長しました。こうして育った若い医師たちが、地域の医療を支えています。
全国で診療科の集約が進む中、当院でもその影響を受け、呼吸器内科医師の減少により診療制限を余儀なくされています。しかし、2027年4月には浜松医科大学から3人の医師が派遣される予定であり、診療体制の改善が期待されています。さらに、2026年4月には中東遠医療圏で初となる心臓血管センターを開設しました。当院で育った医師が心臓血管外科医として戻ってきたことも大きな力となっています。これにより、弁膜症手術、胸部・腹部大動脈瘤手術、冠動脈バイパス術など、これまで当院で対応できなかった治療が可能となり、地域に新たな医療を提供できる体制が整いました。
当院はがん診療にも力を注いでいます。体に優しいがん治療を目指し、ロボット支援手術を前立腺がん、腎臓がん、大腸がん、子宮がんに対して実施しており、今後は胃がん、膀胱がん、肺がんへの適応拡大も予定しています。さらに2027年度からは現在よりも高性能な放射線治療機器を2台導入し、周囲の臓器への影響を抑えながら病巣に対してピンポイントで治療を行うことが可能となります。転移病変に対する症状の軽減にも有効であり、高齢のがん患者さまに対しても身体への負担が少ない治療として期待されています。また、抗がん剤治療においてはゲノム解析を活用し、より精度の高い個別化医療の実現に取り組んでいます。
がん診療においては、治療だけでなく予防と早期発見も重要です。当院では人間ドック健診を充実させ、年間2万人を超える方々にご利用いただいています。検査時間の短縮にも取り組み、条件によっては90分程度で終了する体制を整えました。また、精密検査が必要となった方を当院で迅速に対応できる体制を構築し、早期の大腸がん、胃がん、乳がんの発見と治療につなげています。
さらに、高血圧、糖尿病、高脂血症、難聴、肥満、過剰飲酒などの予防や早期対応により、認知症の発症予防にも取り組んでいます。アンケートによる認知症の早期発見に加え、AIを活用した心不全予防、不整脈診断、肺がん診断、嚥下機能評価、視野検査など先進的な健診も実施しています。この地域から進行がんや認知症を減らすことを目標に、健診機能のさらなる向上に努めてまいります。
がん診療以外にも、当院では特徴的な診療を行っています。小児科医師が多く在籍し、内科、耳鼻科、眼科と連携したアレルギー診療をチームで行っています。手外科・外傷再建センターではリハビリテーション科と共に、手や足の機能回復と社会復帰を支援しています。眼科は県内トップクラスの手術件数を誇り、白内障に加え緑内障など難易度の高い手術にも対応しています。また、人間ドックで視野検査を導入することで、日本人に多い正常眼圧緑内障の早期発見にもつなげています。さらに、東海地区でも限られた施設のみが有する睡眠医療センターでは、専門医による精密検査と適切な治療を行っており、睡眠障害に起因する様々な疾患の予防にも寄与しています。
今後は地域と連携した予防医療のさらなる推進として、中学生を対象としたヘリコバクターピロリ菌の検査と早期除菌による胃がん予防や、生活習慣病のリスクが高い若年層への早期介入などにも取り組んでいく予定です。
これまで当院は掛川市、袋井市の市民の方々をはじめ、多くの皆さまに支えられながら成長してまいりました。今後も地域医療の向上、さらには日本の医療の発展に貢献できるよう、新たな挑戦を続けてまいります。
皆さまとともに、さらなる飛躍へとつなげてまいりたいと考えております。
当院が統合せざるを得なかった要因の一つである医師不足は、統合しただけで解決されるものではありません。当院では初期研修医を自ら集め確保し、教育し、育成することで医師の維持・増加に努めてきました。その結果、2018年度以降は全国からほぼ毎年14人の医学生が当院に集まり研修しています。全国規模の研修医対象能力試験においても、2021年度は642病院中15位という優れた成績を収めるまでに成長しました。こうして育った若い医師たちが、地域の医療を支えています。
全国で診療科の集約が進む中、当院でもその影響を受け、呼吸器内科医師の減少により診療制限を余儀なくされています。しかし、2027年4月には浜松医科大学から3人の医師が派遣される予定であり、診療体制の改善が期待されています。さらに、2026年4月には中東遠医療圏で初となる心臓血管センターを開設しました。当院で育った医師が心臓血管外科医として戻ってきたことも大きな力となっています。これにより、弁膜症手術、胸部・腹部大動脈瘤手術、冠動脈バイパス術など、これまで当院で対応できなかった治療が可能となり、地域に新たな医療を提供できる体制が整いました。
当院はがん診療にも力を注いでいます。体に優しいがん治療を目指し、ロボット支援手術を前立腺がん、腎臓がん、大腸がん、子宮がんに対して実施しており、今後は胃がん、膀胱がん、肺がんへの適応拡大も予定しています。さらに2027年度からは現在よりも高性能な放射線治療機器を2台導入し、周囲の臓器への影響を抑えながら病巣に対してピンポイントで治療を行うことが可能となります。転移病変に対する症状の軽減にも有効であり、高齢のがん患者さまに対しても身体への負担が少ない治療として期待されています。また、抗がん剤治療においてはゲノム解析を活用し、より精度の高い個別化医療の実現に取り組んでいます。
がん診療においては、治療だけでなく予防と早期発見も重要です。当院では人間ドック健診を充実させ、年間2万人を超える方々にご利用いただいています。検査時間の短縮にも取り組み、条件によっては90分程度で終了する体制を整えました。また、精密検査が必要となった方を当院で迅速に対応できる体制を構築し、早期の大腸がん、胃がん、乳がんの発見と治療につなげています。
さらに、高血圧、糖尿病、高脂血症、難聴、肥満、過剰飲酒などの予防や早期対応により、認知症の発症予防にも取り組んでいます。アンケートによる認知症の早期発見に加え、AIを活用した心不全予防、不整脈診断、肺がん診断、嚥下機能評価、視野検査など先進的な健診も実施しています。この地域から進行がんや認知症を減らすことを目標に、健診機能のさらなる向上に努めてまいります。
がん診療以外にも、当院では特徴的な診療を行っています。小児科医師が多く在籍し、内科、耳鼻科、眼科と連携したアレルギー診療をチームで行っています。手外科・外傷再建センターではリハビリテーション科と共に、手や足の機能回復と社会復帰を支援しています。眼科は県内トップクラスの手術件数を誇り、白内障に加え緑内障など難易度の高い手術にも対応しています。また、人間ドックで視野検査を導入することで、日本人に多い正常眼圧緑内障の早期発見にもつなげています。さらに、東海地区でも限られた施設のみが有する睡眠医療センターでは、専門医による精密検査と適切な治療を行っており、睡眠障害に起因する様々な疾患の予防にも寄与しています。
今後は地域と連携した予防医療のさらなる推進として、中学生を対象としたヘリコバクターピロリ菌の検査と早期除菌による胃がん予防や、生活習慣病のリスクが高い若年層への早期介入などにも取り組んでいく予定です。
これまで当院は掛川市、袋井市の市民の方々をはじめ、多くの皆さまに支えられながら成長してまいりました。今後も地域医療の向上、さらには日本の医療の発展に貢献できるよう、新たな挑戦を続けてまいります。
皆さまとともに、さらなる飛躍へとつなげてまいりたいと考えております。
令和8年4月1日
企業長 宮地 正彦
企業長 宮地 正彦
