入職してからの8か月間、新人看護師の皆さんは日々の基本業務を一つひとつ丁寧に学び、大きく成長しました。長いようであっという間だったこの期間。今回はそんな新人看護師の皆さんに、「看護師を目指したきっかけ」と「今、看護師として感じていること」を聞きました。

〈6階東病棟　Yさん〉
　私は、身近な家族が突然病気になり、入院した経験をきっかけに看護師を志しました。当時学生だった私は病気に関する知識が少なく、家族の体調の変化にもっと早く気づけていればという悔しさや無力感を強く感じました。その経験から、病気を抱える患者さまの不安に寄り添い、症状の悪化を早期に察知できる力を身につけたいと思うようになりました。
　現在は、希望していた病棟に配属され、様々な疾患や処置に日々向き合っています。病態と患者さまの症状を照らし合わせながら学ぶ毎日です。
　私は、患者さまの声に丁寧に耳を傾けられる看護師でありたいと考えています。患者さまの声（訴え）を大切にすることは、病変の早期発見につながるだけでなく、ご本人やご家族の「病気をどう受け止め、どう歩んでいきたいか」という心の声に気づくきっかけにもなります。病気や治療の事だけでなく、患者さまやご家族の価値観や気持ちに寄り添い、その人らしさを大切にできる看護師を目指して成長していきたいです。

〈6階東病棟　Aさん〉
　学生時代、当院での実習の中で、看護師がわずかな状態変化にいち早く気づき、短時間で最適な看護を導き出している姿を目にし、大きな感銘を受けました。「私もそんな看護師になりたい」——そう思い、当院を志望しました。
　入職後は、日々の業務を通して多くのことを学んでいます。先輩看護師の指導を受けながら、根拠を持った看護を実践できるよう努力を続けています。
特に最近は、患者さまの状態を的確にアセスメントするためには幅広い知識と観察力が必要であると強く感じています。先輩方の看護を学ぶことで、自分の観察や判断にも活かせるようになってきました。今後も、患者さまやご家族、多職種の方々から信頼される看護師へ成長できるよう、日々取り組んでいきたいと思います。

〈6階西病棟　Hさん〉
　私が看護師を目指したきっかけは、看護師として働く母の姿でした。幼い頃から、患者さまに寄り添い、信頼される母の姿を見て、自分も同じ道を歩みたいと自然に思うようになりました。
　実際に働き始めると、医療現場のスピード感や多重課題の難しさを日々実感しています。その中で、患者さまとご家族が安心して入院生活を過ごせるよう、丁寧な観察と温かい関わりを大切にできる看護師を目指しています。
　また、チームの一員としてしっかりと力になれるよう、これからも学びを積み重ねていきたいと考えています。