〈5階東病棟〉
　今年度、5階東病棟には3名の新人看護師が入職しました。
入職した当初は緊張した面持ちでしたが、患者さまとの関わりを通して日々学びを重ね、確実に成長しています。
　新人教育を担当する私たちは、知識や技術の指導はもちろん、精神的なサポートも大切にしています。出勤時の表情や何気ない言葉から心の状態を感じ取り、積極的に声をかけることで不安を少しでも和らげられるよう努めています。また、病棟の仲間として自然に溶け込めるようにコミュニケーションをとり、先輩に相談しやすい環境づくりにも力を入れています。
　その結果、今では「報告・連絡・相談」をしっかり行いながら、患者さまに笑顔で関わる姿が見られるようになりました。
これからも先輩・後輩という関係にとどまらず、ともに学び合い、患者さまが安心して検査や治療を受けられるよう日々精進していきます。

〈5階西病棟〉
　今年度、5階西病棟には3名の新人看護師を迎えました。
　私たちが新人指導を行う上で大切にしているのは、信頼関係の構築と相手の努力や存在をきちんと承認する声かけです。
新人看護師は、慣れない環境や業務の中で不安や緊張を抱きやすく、学んだ知識や技術を十分に発揮できないこともあります。だからこそ指導では、「安心して質問できる」「失敗を恐れず挑戦できる」環境づくりを意識しています。日頃から新人の言葉に耳を傾け、その気持ちを受け止め、信頼関係を築くことが、成長へとつながる第一歩になると考えています。
　また、看護の現場では上手くいかないことや、つまずきが避けられません。そんな時も、小さな努力や成長を見逃さずに、「今の取り組みは良かったね」「次はこうするともっと良くなるよ」といった声かけを心がけています。承認の積み重ねが新人の自己肯定感を育み、自ら考え学ぶ姿勢へとつながっていきます。
　1人の患者さまを看ることで精一杯だった新人も、今では先輩のフォローを受けながら複数の患者さまを担当できるようになりました。「分からないことを調べ、不安に思ったことを先輩に確認する」これが自然にできるようになったことも、大きな成長の一つです。
　今後も新人看護師に寄り添いながら、その成長を後押しできるような指導を続けていきたいと考えています。