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看護部ブログ

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より良い看護のあり方って? 看護倫理委員会の取り組み


 医療の高度化、複雑化、価値観の多様化、それぞれの職種の専門性深化などにより、臨床現場では、様々な倫理的課題が起こります。看護師として倫理的に判断し、対応することが望まれてきていることから2018年にワーキンググループを発足し、2019年から看護倫理委員会として活動しています。

 活動の中で、「倫理的課題に気づいていない」「倫理的課題を言葉にできない」「考え方がわからない」「アプローチ方法がわからない」「組織として解決するシステムが整備されていない」など多くの課題が生じました。「看護倫理」というと難しい理論的なイメージを抱きやすいと思いますが、私達は、「患者さんに還元していきたい」「みんなで考えたい」「現場で考えていくようにしたい」「自分自身も学んでいきたい」「良い医療・ケアの提供、仕組み作りとしたい」「委員会での活動を広めていきたい」などの思いや考えからこの取り組み始めました。

 「これでいいのか?」と感じるときは、なぜそう思うのか掘り下げて考えてみる必要があります。まずは、声に出せる場を作ること。声に出すことができれば、話し合える場を作ることができます。看護倫理委員会では、倫理の基礎について学び、整理して考える方法を身につけ、具体的なアプローチを倫理カンファレンスで導きだせるようにとカンファレンスの運営やファシリテーター技術の向上にも努力しています。

 2019年度末には、全部署看護師から事例提供を募り、そのうちの一事例を選択し、部署毎に看護倫理カンファレンスを開催しました。日頃の看護師の「もやもや」を知る良い機会となりました。2020年5月には倫理カンファレンスの実践発表会も開催しました。

 日本看護協会は、看護倫理とは、「看護(実践)において正しいことは何か、どうすることが善いことなのか、看護者として私は何をすべきかを問い、これに答える営みである。」と述べています。委員会では、「看護実践の中で、おや?あれ?何か変かな?患者さまは幸せかな?と考え、より良い看護のあり方は何かを模索すること」が看護倫理と考え活動しています。

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