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院長メッセージ-新型コロナウイルスワクチン接種について-


2020年1月から新型コロナウイルスのパンデミックが始まり、当院で患者さまを受け入れるようになって1年が経ちました。この間、私たちが最も危惧していたことは、爆発的な感染拡大により多くの患者さまが重症化し、また死亡するといった最悪の事態です。また、院内感染により当院の機能がストップし、当地域の医療崩壊を招いてしまう事態でした。すべてがうまくいったわけではありませんが、市民の皆さまが感染対策を徹底していただいたこと、加えて当院を信頼し支えてくださったことで何とか乗り越えてまいりました。当院職員も極度の緊張や恐怖と闘いながらも職務に専念し、徹底した自己管理と感染対策を行ったことで大きな事態にはならずに、この1年を過ごすことができました。
皆さまのご支援とご協力に心から感謝を申し上げます。

今後新型コロナウイルスのワクチンが導入され、発症・重症化予防が期待されています。国の方針では医療者から始まり、高齢者など重症化リスクの高い集団に接種が進むことになっています。日本のワクチン接種が先進国の中では遅れているように見えますが、日本全体で感染者数を抑え、死亡者数を減らせたことで、結果的には他国のデータを参照しながらより安全に接種ができるようなっているとも言えます。
もちろん強制はできませんが、より多くの皆さまに接種をお願いしていくことが大切になりますので、現状分かっていることを記載します。

まず、ワクチンの効果ですが、ワクチン接種をすることで70~95%の発症リスクを下げることが報告されています。既存のインフルエンザワクチンの効果が50%と報告されていることを考えると、十分な効果があると考えます。重症化リスクも89~100%下げると報告されています。多くの若い方は重症化しませんが、できる限り重症者を減らしたいと考えていますので、皆さまのご協力をお願いします。

効果が十分でも副反応・有害事象が多ければ接種は推奨できません。研究結果からは、接種した部位の局所の副反応や倦怠感や頭痛などの全身症状が出やすいと言われています。局所の反応は70~80%の接種者、全身の症状はおよそ50%の接種者が報告しています。2回目の接種時の方が多くなるようです。
重篤な有害事象や死亡例がワクチン接種によって増えることは確認されていません。
最近アナフィラキシー(アレルギー)に関連したニュースが散見されますが、まだ少ないデータの中で定まった情報ではないと考えています。発症した方はほとんどがアレルギー歴(人によってはアナフィラキシー歴)をもつようですので、重篤なアレルギー歴がある方については現時点では推奨しません。今後日本人でのデータが集まり安全と分かれば接種をお願いします。
また、ほとんどのアナフィラキシーは接種後15分以内に発症していますので、すべての接種会場では接種後の観察ができるように配慮されています。

当院職員への接種は3月中旬頃から開始できる予定ですが、現時点では妊婦さんや重大なアレルギーなどの基礎疾患を抱える方を除いてほとんどが接種する予定です。医師についてもほぼ全員が接種することになります。副反応により休む職員が出ることも想定されますので、分散接種することでリスクを回避することを考えています。

予防接種を行って集団免疫を獲得するためには、ある程度の接種率が必要となります。空気感染の麻疹は95%以上の接種率が必要と言われていますが、今回は接触感染・飛沫感染が中心ですので70~80%以上と見積もられています。小児に接種しないことを考えると、成人は特に接種できない理由がなければ、ぜひご協力をお願いしたく思います。
ワクチンを接種しても、無症状にウイルスを持って周囲にばらまかないかまでは現段階では分かっていません。(周囲を守ってくれるかは不明です)。引き続き適切な感染対策にご理解をお願いします。

今後も皆さまと共に前へ進んでいきたいと思います。

令和3年2月20日
掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センター
企業長 兼 院長
宮地 正彦