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歯科口腔外科・口腔インプラント科の対象疾患と診療内容8

8.顎変形症(下顎前突症、下顎後退症、上顎前突症、顔面非対称など)

 顎の発育異常で、顔面形態の異常や機能障害を伴うものを顎変形症といいます。生まれつきのもの(先天性)と、生後に生じたもの(後天性)とがあります。
 上顎が異常に前突または後退した状態あるいは下顎が異常に前突または後退した状態を認めます。上顎後退症は上顎骨の成長が悪く、上顎が陥凹したようにみえます。口蓋裂の術後やダウン症候群で多くみられます。上顎前突症は咬合時に上の前歯が異常に前方にあります。乳幼児期の指しゃぶりや口呼吸などの悪習癖によって生じることが多いといわれています。下顎前突症は下顎骨の異常な発達により、咬合時に下の前歯が異常に前方にあります。俗に「受け口」ともいい、顔の下半分が長く、横からみると三日月様にみえる場合があります。下顎前突症は日本人に特に多くみられる顎変形症です。
 その他、咬合時に上下の前歯にすき間を認める開咬症や、上下顎骨のゆがみによる顔面非対称などの異常があります。開咬症では、口を閉鎖できないため口呼吸となり、口腔乾燥症の原因となったり、咀嚼(そしゃく)や発音にも障害をきたします。
 まずX線写真や歯列模型、口腔内写真、顔貌写真によって顎変形症であるかどうかの診断を行います。治療には外科的な顎矯正手術と、その前後に歯科矯正治療が必要です。そのため矯正歯科を紹介し連携して治療を行います。手術は、殆どの場合、口の中の切開のみで行います。異常のある顎骨を骨切りし、正常な位置まで移動させ、移動後は骨切りした部位をプレートやスクリューなどで固定します。入院期間は手術によって異なりますが、9〜21日程度となります。
 顎変形症の治療は、異常な咬合に伴う顎骨の変形を正常に戻す治療です。異常な顎骨を手術することで咬合の改善が得られ、二次的に審美的な改善も得られることが多いですが、いわゆる美容整形とは本質的に異なるものです。そのため顎変形症治療のための顎矯正手術および歯科矯正治療はともに保険適用となります。

術前口腔内
術前口腔内
術後口腔内
術後口腔内
術前の側方X線写真
術前の側方X線写真
術後の側方X線写真
術後の側方X線写真

歯科口腔外科・口腔インプラント科の対象疾患と診療内容

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